西部謙司 フットボール・ラボ

FC東京は変わった。川崎は変わらなかった。熱戦が示唆する今季のJ1で勝つためのポイント

生まれ変わったFC東京が王者・川崎を追い詰めた開幕戦。FC東京は何が変わったのか? それでも川崎はなぜ勝てたのか? 白熱の一戦からは一筋縄でいきそうにない今季のJ1の趨勢と勝者になるために必要そうなことが見えてきた。

川崎の「停滞」とFC東京の「変化」

J1開幕しました。金曜日に行われた川崎フロンターレ対FC東京の感想をとりあえず。

レアンドロ・ダミアンのCKからのヘッドで1-0と勝利した川崎ですが、この試合の戦術的な印象は「停滞」です。優勝した昨季から進化したところはなかったと思います。一方のアルベル新監督のFC東京はポジショナル・プレー採用による「変化」はありましたが、まだ進化といえる感じでもなく過渡期ですかね。

ただ、試合自体はとても見応えのある熱戦でした。停滞とか過渡期とか文句つけてるみたいですけど、あくまで戦術的な話であってプレー内容は良かったと思います。

なぜ川崎は停滞した? FC東京のモデルチェンジがJリーグ全体の傾向に 

序盤はペースを握っていた川崎ですが、パスミスでボールを渡すようになってからFC東京に形勢が傾き、後半はむしろ防戦でした。

戦術的停滞感というのは、ビルドアップのところです。

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