ヤット・ヘキサゴンはN-BOXの進化形か? ジュビロ磐田の“名作”がリバイバルの予感
Jリーグ史に燦然と輝く伝説のシステムがおよそ20年の時をへてリバイバル!? ジュビロ磐田が披露した新たなシステムの可能性を見ていく。
遠藤保仁を自由人たらしめる六角形 の仕組み
かつてジュビロ磐田は「N-BOX」と呼ばれるシステムを使っていました。2001年の世界クラブ選手権に向けて鈴木政一監督が考案した特殊な3-5-2システムです。
世界クラブ選手権は中止となってしまったのですが、N-BOXはJリーグで猛威を振るいました。Nは名波浩のNです。名波を中心に藤田俊哉、奥大介、服部年宏、福西崇史の4人が取り囲むような陣形だったのでN-BOXです。(図1)
第2節、清水エスパルス戦の磐田はN-BOXを思い起こさせるシステムでした。
基本は3-4-2-1なのですが、ウイングバックの鈴木雄斗、松本昌也、シャドーの金子翔太、大森晃太郎が遠藤保仁を取り囲むような形で攻撃しています。この5人のポジショニングは流動的。アンカーの山本康裕と3バック、1トップの杉本健勇は固定的でした。
アンカーの山本、トップの杉本を加えると6人の中心に遠藤がいる感じなので、ボックスというよりヘキサゴン(六角形)でしょうか。ヤット・ヘキサゴン。(図2)
ただ、アタッカーが流動的といってもウイングバックとシャドーがレーンを入れ替えるぐらいなので、そんなに流動的でもないかもしれません。遠藤は自由人。
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