西部謙司 フットボール・ラボ

もはや鹿島、川崎とのドローは「善戦」ではない。サガン鳥栖が上位に行くために必要なこと【鳥栖ラボ】

川崎フロンターレ、鹿島アントラーズという優勝候補と堂々渡り合ったサガン鳥栖。それでもあと一歩まで追い詰めながら勝ちきれなかったのは実力なのか、それとも……

「らしくない」引き分けと「らしい」引き分けが証明した鳥栖の実力と課題

14節は川崎フロンターレと0-0、第15節が鹿島アントラーズに4-4。首位争いの2チームに2引き分けでしたが、全然違う印象の試合となりました。ただ、いずれにしても川崎、鹿島にドローという結果は鳥栖の力を表しているではないかと思います。

順番が開催順とは逆になりますが、水曜日の鹿島戦から振り返ってみましょう。

鹿島戦の後半の戦い方は正しかったのか?

鳥栖のフォーメーションは3-5-2に近いものでした。小泉慶、藤田直之、福田晃斗の3人の同時起用と菊地泰智が鹿島対策なのでしょう。セカンドトップあるいはトップ下に配置された菊地と合わせた4人は鹿島のMFと噛み合う形になります。

序盤はホームの鹿島が押し込みますが、徐々に鳥栖がポゼッションできるようになり、30分あたりからはやや優勢の流れになっていきました。

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