西部謙司 フットボール・ラボ

ハイプレス禁物の夏、日本の夏。かくしてマリノスは鹿島に快勝せり。

まるで蚊取り線香の渦巻のようにプレスが空転する日本の夏の珍事である。そんな暑さを味方につけるのはやはり首位独走の気配が漂いはじめたあのクラブなのか。真夏の首位争いをレポートする。

公平性を維持できないコロナ禍のJリーグ 

23節の暫定首位攻防戦、横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズは2-0で横浜FMが勝利となりました。これで鹿島との勝点差は8ポイント、川崎フロンターレは2試合消化が少ないですが、仮に2試合に勝ったとしても5ポイント差があります。

次節は横浜FMと川崎の対戦もあり、下の順位にもかなり注意が必要な今季ですから、このまますんなりいくとは思えませんが、横浜FMに勢いはありますね。

ちなみに川崎は浦和レッズに敗れていますが、コロナの影響でフィールドプレーヤーの交代要員が2人だけという状況でした。ベンチはGK3人+2人。異常事態といっていいでしょう。これは確かに問題ではあります。ただ、コロナ禍は横浜FMが過密日程を強いられたシーズンもありましたし、公平性を維持できない状況ではありますね。

暑すぎてハイプレスできない問題……がマリノスに有利だった理由 

かなりフィールドが荒れた状態でのキックオフ。それもあって、序盤はどちらのゲームでもないまま進行していました。首位攻防らしくプレッシャーが速く、どちらも主導権を握り切れないまま推移します。

横浜FMは自陣からのビルドアップで鹿島のハイプレスを外そうとする一方で、鹿島はロングボールからサイドにポイントを作ってシンプルなクロスボールで勝負という対照的なアプローチでした。

ただ、ハイプレスの迫力は10分を過ぎるとガタッと落ちています。

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