廣井友信をはじめツエーゲン金沢の選手たちがカレーやお菓子などを寄贈【無料記事】
新潟戦で今シーズン初勝利を収めた金沢の選手たちが、オフとなった6日、特定非営利活動法人いしかわフードバンク・ネットに飲食料品を寄贈した。
いしかわフードバンク・ネットは社会福祉協議会や生活協同組合連合会等によって立ち上げられた団体で、企業や家庭から備蓄されていたり、販売できなくなってしまった飲食料品の提供を受け、子ども食堂などの必要としている団体に届ける活動を行っている。
ご存知の方も多いかもしれないが、新型コロナウイルスの影響によりフードバンクの在庫が不足している状況を知ったツエーゲンは、4月にゲンゾイヤーカレーを寄贈。さらに廣井友信キャプテンの発案で選手たちに呼びかけがあり、有志による月1回の飲食料品寄贈が決まった。
6日の第1回寄贈式に参加したのは発案者の廣井をはじめ、白井裕人、杉浦恭平、金子昌広の4名。この日はゲンゾイヤーカレー、ゲンゾーごはんのほか、子どもたちも喜びそうなお菓子、飲み物などが寄贈された。
選手を代表して廣井は「一人の人間、サッカー選手として何ができるかと考えて、今日の活動になりました。子どもたちにはごはんをおなかいっぱい食べてもらいたい」と思いを語った。
「今後はどんなものを寄贈していきたいか」と聞かれた廣井は「僕たちが寄贈したいものより、みなさんが何を求めているのかがいちばん」と回答。中川博いしかわフードバンク・ネット副理事長から「おなかがふくれる食べ物が喜ばれます」という言葉を聞くと、「頻繁に受け取りに来られるんですか」「倉庫を見せてもらえませんか」など、さらに熱心に話を聞いていた。
中川副理事長によると、これまでは企業からの寄贈などはあったが、スポーツ団体からは初めてとのこと。「子ども食堂にはツエーゲンのファンのお子さんもいると思いますので、喜んでいただけます。たくましく元気づけるようなプレーを見せてください」との励ましの言葉を受けた廣井は「この活動は長く続けていきたい」と、その思いを伝えていた。