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金沢U-18はクラブユース選手権を辞退。歴史的な勝点1は記憶に刻み込まれた【無料記事】

金沢U-18は本日のクラブユース選手権・第3日目を辞退することになりました。金沢のクラブ関係者・選手たちは非常につらい思いをしていると思いますが、いまは感染した方の回復と、大会が無事に終了することを祈るばかりです。

 

陽性となったクラブスタッフが一番つらい思いをしていると思いますが、現在の石川県の状況を考えると、誰が感染しても不思議ではない状況です。NHKによると「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」(27日時点)で石川県は1都3県と沖縄県に次ぐ数字で、大阪府や福岡県よりも多くなっています。感染しないことはもちろんですが、もし感染してもそこから広がりすぎないようにすることを考えなければいけない時期です。北信越、そして石川県内でも同じく高校生の大会であるインターハイが行われています。昨年中止になったインターハイですので、こちらもどうか無事に全競技が開催されることを祈るばかりです。

 

金沢U-18は今大会、クラブにとって歴史的な勝点1を挙げました。日本クラブユースサッカー連盟に聞くと公式記録上は残らないということですが、その事実は変わりません(今大会に出場した記録は残るのかも聞いたのですが、午前中の時点ではあらためて正式なリリースを出すとのことでした)。京都U-18戦で何度も何度もピンチを迎えながら、粘り強い戦抜き、結果はゴールレスドローでした。続く大宮U-18戦でも一時は2点のビハインドを負いましたが、すぐに1点を返し、決定機を何度かつくりました。京都、大宮相手に勝てはしませんでしたがプレミア勢にも十分戦えること、粘り強く戦えば勝点をとれることを示しました。記録には残らないかもしれませんが、選手・スタッフには手応えが残ったはずですし、見ている者の記憶にも残りました。もう一度書きます。記録には残らないかもしれませんが、2021年の夏、金沢U-18は歴史をつくりました。シーズンはまだ終わっていませんので、次はプレミア昇格という次の目標に向けて進んでいってください。

 

そしてあらためて今大会が無事に終了することを祈ります。とくに金沢と対戦したチーム関係者の方は心配だと思います。何事もなく、日頃の練習の成果を今大会で出し切れることを祈っています。できることなら祈りや願いという神頼みではなく、オリンピックやJリーグのように、ある程度感染が広がらないような科学的な措置がとられることを、それがあらゆるイベントや社会活動をするうえでとられることを願います。

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