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京都戦だけを振り返ることは困難。ラスト2試合にあったケガの功名【第42節・京都戦レビュー:前編】

ラスト2試合、山形戦と京都戦。正直に言えば、ここまでの試合ができるとは思っていなかった。結果的に残留できたのは「東京ヴェルディが相模原に勝利」し「大宮が群馬に2点差で勝った」ことで、他力ではあった。しかし、選手、監督、コーチングスタッフは最後の最後に最高の仕事をしてくれた。人事を尽くして天命を待つという形をつくった結果、天命は「来年もJ2で戦え」だった。

 

柳下正明監督は守備を整備できる監督。いざとなれば理想を捨てて現実的なサッカーができる監督。勝点1でもしぶとく掴んでいける、はずだったのだが、今シーズンはいくら守備に重心を置いても、低い位置にブロックを敷いても失点が止まらなかった。最後は個の部分になることも多く、さすがにそこは急に伸ばすことはできないため万策尽きたか、と思われたが、最後の2試合は実に「らしい」チームに仕上げた。

 

なぜ、チームは急に変わったのだろうか。柳下監督に京都戦後の会見で聞いてみると、次のように話してくれた。

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