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金沢U-15は高円宮杯1回戦で鳥栖U-15に完敗【無料記事】

金沢U-15は11日、維新みらいふスタジアムで行われた高円宮杯U-15全日本選手権1回戦で鳥栖U-15と対戦した。

鳥栖は夏のクラブユース選手権で準優勝、昨年の高円でも優勝している強豪チーム。そんな相手に対して金沢はやや気後れしてしまったような様子を見せる。「ちょっとびびっていた感じですね」と寺中克典監督が言い、キャプテンの吉村征也も「鳥栖はクラブユース2位だったので強いイメージがあった。硬くなって自分たちの展開にもっていけなくて、あわててしまった」と話したように、攻守そして気持ちで受けに回っているような形が続いた。

 

また相手が「北信越では皆無」(寺中監督)という3バックのチーム。大会前には3バックの高校生チームと練習試合も行ったということだったが、「いつもよりアプローチの距離が遠かったり、ズレをつくられている」ことが多く、そこに慣れるのにも時間がかかった。

 

それでも耐えながら進めていたが、26分、コーナーキックの二次攻撃からニアで合わされて失点。結局、前半(40分ハーフ)はなかなか敵陣に入らせてもらえず、シュートも0で終わった。

 

後半は立ち上がりの44分に最終ラインのミスも絡んでゴールを決められる。展開も似たような形が続き、ボールをもって出しどころを探して、囲まれて奪われ、守備では奪いにいって剥がされる場面も目についた。

 

それでも56分に3点目を奪われると、後半の飲水タイム前後からはある程度落ち着いてボールを運び、サイドからチャンスをつくるようになっていく。

 

24分には左サイドバック寺田 巧己のクロスに中の南慶士郎が頭で合わせるもキーパー正面。さらにその1分後のコーナーキックから神野大幸が合わせて1点を返した。

 

その後も32分、37分と悪くない形で攻め込んでいたが、アディショナルタイムに入って2失点。1−5での敗戦となった。

 

試合後、「通用した部分は?」と問うと、寺中監督はしばらく考えた末に「今日に関しては完敗ですね」と一言。キャプテンの吉村も「これが自分たちの本当の力なのだと思います」と全国トップレベルとの差を痛感している様子だった。

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