FOOTBALL TODAY KANAZAWA

「選手たちに熱いものが宿るなら、それをもし勇気と呼ぶのなら僕たちも嬉しい」Z-BLITZ代表・新川徳幸【無料記事】

7月8日と18日に金沢のサポーターが集まって行われたチャントの練習会(大バモトレ)。2020年の開幕戦、アウェイ岡山戦以来、2年6ヶ月ぶりの声出し応援に向けてサポーターたちは準備を整えた。

 

昨日、本番前最後となった練習の締めくくり。苦しいゲームとなった前節の新潟戦を振り返り、「そんなときこそ僕たちがやらなければいけない」と参加者に呼びかけたのはサポーターグループZ-BLITZ代表の新川徳幸さん。7月31日の秋田戦に向けては、どんな準備をし、どんな思いで臨むのか。新川さんの思いを聞いた。

ーー声出し応援が実施される秋田戦まで2週間を切りました。
「Jリーグのほうで実証実験をしていて、その結果、いよいよ僕たちもできるというのはただただ嬉しい、ありがたいという気持ちが一番です」

 

ーーこの2試合に向けて、どういう思いで準備を進めてきましたか?
「準備自体は6月ぐらいから少人数でとりかかっていました。チャントをつくったのは3月、4月ぐらいから。そのときはまだ歌えるかどうかはわからなかったんですけど、準備だけはしておこうと。みんなの協力のおかげで少しずつ進めることができたのはよかったなと思います」

 

ーー規模を大きくして2回練習(バモトレ)をした手応えはいかがでしたか?
「チームチャントはベテランの(サポーターの)みなさんもいらっしゃるので、思い出せばけっこういけるなという感じはありました。新しくやってきた選手たちのチャントもいい感じに仕上がったと思います。あとは現場でどれだけ僕たちがやれるか。本当に楽しみです」

 

ーー選手からも「声援が戻ってくることを楽しみにしている」という声をよく聞きます。
「チャントを聞いたことがない選手もいると思いますしね。(プロ)2年目の選手までは(声が出せる)スタジアムの雰囲気も知らないと思いますし、選手と一緒に楽しみにして待ちたいなと思います」

 

ーー選手にはどういう力を与えたいですか?
「2020年は開幕戦だけ(声出しが)できたんですけど、2021年はまったくダメでした。西武緑地に限れば20年の(最終節の)大宮戦以来になります。チャントを歌うことだけが僕たちの仕事ではないですけど、一丁目一番地の活動ができないということで、僕たちサポーターの存在意義を疑った時期もあったりしました。こうやってチャントを歌える状況が帰ってきたのは本当にありがたいことです。僕たちがチャントを歌うことによって何か選手たちに熱いものが宿るなら、それをもし勇気と呼ぶのなら僕たちも嬉しいです。僕たちは勇気をもってチャントを歌うので、心の底から湧き上がってくるもの、それをもって(選手のみなさんも)一緒に闘ってほしいです」

 

試合前に泣いたのは2015年、クラブとして初めてJ2の舞台に立ったNACKでの大宮戦だけだと言う新川さん。31日の秋田戦は7年ぶりに「試合前に泣いてしまうかも」とも話してくれた。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ