福島ユナマガ

【福島】【無料記事】特別寄稿:コールリーダー・サタノ ショーキさん「応援のお話」

福島ユナマガ開設6日目にして、なんと福島ユナイテッドFCコールリーダー、サタノ ショーキさんから寄稿のお申し出をいただきました。今回は無料記事にて公開いたします。(写真は2019シーズンのものです)

こんにちは、おばんです。はじめましての方ははじめまして。福島ユナイテッドのサポーターでコールリードをしております「サタノ ショーキ」と申します。

今回おめでたく『福島ユナマガ』がスタートしたということで、開設者の小林さんよりご縁をいただき、特別に寄稿させていただました。

日頃から書きたい・伝えたいことは山ほどありながら、いざきっかけがないとなかなか文章を起こせなかったので、このような形でご機会を頂戴して光栄です。

さて、2021シーズンが終了しました。本当に良くも悪くも、これほど話題に事欠かないシーズンはもうしばらく来ないのではないかな、と思えるほどの一年でした。

数々の出来事やハプニングなどについては多くの福島サポーターが既知のことと思いますのであえて触れません。今回はコールリードとして、応援のお話を少しだけさせてください。

正直言うと今季、リードとして大した活動はしてません。言い訳がましくなってしまいますが、やはり応援現場を作る立場として、コロナ禍では効果的に動けませんでした。

しかしながら、それでもとても充実を感じた要素がふたつあります。

ひとつ目は、最後までスタンスを変えずに応援ができたことです。今季の開幕よりドラムの利用が可能になってから、僕らは『ドラム&レスポンス』を徹底しました。

他チームのサポーターがリズミカルな音楽を奏でたり、スタイリッシュにスネアを走らせたりするものと比べれば、この手法はパワーとしてはとても力不足だったと思います。

それでも最後までやり方を変えなかったのは、全員で応援したいという気持ちからです。これに尽きます。

福島の観客数であれば、ドラム主導で無理やり雰囲気を創り出すほうが簡単です。だけどみんなの応援、小さな手拍子ひとつも殺したくない…だからパワーより、気持ちが表現される方法にこだわりました。

本来はスタンドで自分の口からみんなに伝えたかったところではありますが、この場を借りて、現場で1回でも手を叩いてくれた方、ひとりひとりに心から感謝します。一緒に素敵な応援を創り上げてくれてありがとう。

そして声を大にして言わせてください。今季のJリーグ全クラブの中で、手拍子“だけ”を響かせてチームを後押しし続けたことに関しては僕ら福島サポーターが1番です。この誇りを胸に、来季もどうか厚いサポートをよろしくお願いします。

もうひとつ充実感を覚えたのは、クラブに関わる多くの方々が「J2昇格」を口にすることができたことです。

僕はコロナ禍直前の2020年2月、サポーターグループを立ち上げた際に、J2への情熱を再燃させることをデザインとして描きました。

その当時はまだ将来的なJ3ライセンスの取得継続すらも危ぶまれていて、Jリーグ退会・クラブ存続の危機も噂されるほどでした。

それがたった2年で、ホームスタジアムの整備着工が実現し、チームはあと数歩で昇格圏まで食らいつけるポジションに立ったのです。

いまここに2年前の悲壮感はなく、多くの人がJ2への期待と希望を持ってクラブと接するようになりました。

その種火を熾した時崎悠監督は、この記事を書いている途中に惜しくも退任となりました。ですが、僕たちはこの種火を絶やすことなく、大きな炎になるまで燃やしていかなければなりません。

クラブが明確にJ2へと走り出したいま、僕らの応援もまた、J2へ向かうことのためにあります。

優勝したい。昇格したい。J2に行きたい。“言霊が宿る”とはよく言ったもので、その想いを言葉として共鳴させていくことが何よりのサポートです。

目指す景色はひとつ。実現に向けて、精一杯応援して、みんなでJ2に行きましょう。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ