「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】 DFラインの裏を突けない大迫不在の代償 / 天皇杯4回戦 サンフレッチェ広島戦(2013.11.21)

――チーム内得点王の代表招集と、相次ぐコンディション不良。やはりこれだけ想定外のことが起きたなかで、広島相手に勝ちを拾うのは難儀だったのでしょうか?
田中「少なからず影響があったことは否めませんでした。特に、広島の立場からするとジュニーニョ選手が先発しなかったことはプラス材料だったと思います。

 アウェイで対戦したとき、一番相手に嫌な印象を植えつけたのがジュニーニョ選手だったからです。チームで連携して崩すというよりは、対面のサイドハーフの選手に対して積極的に仕掛けていく彼のスタイルは、広島としては嫌でしょう。そこでマークが剥がされればボランチや右のセンターバックなどがサポートに行かなければならず、それがスペースを生むことに繋がります。鹿島としては攻撃のリズムが生まれにくくなることはデメリットですが、広島としてはジュニーニョ選手の不在によって、ミキッチ選手を最大限に生かすことができたと思います。

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