「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】臨機応変に相手が嫌がることを選択できない若手たち / YSCC戦(2014.2.12)

 鹿島灘から吹く強い風が一気に体温を奪っていく。見ている側も寒さに凍える試合だったが、やっている選手たちにとっても難儀な環境だった。浮いたボールを蹴ると風に流されて飛距離が伸び、あるいは押し戻される。カーブは急激に曲がり対応するのは難しかった。とくに対戦相手のYSCCはコンパクトな布陣で、中盤にボールが入るとプレスを仕掛けてくる。こうした相手に対してはサイドに引きつけて逆サイドに振るサイドチェンジや、相手が出てきたところで裏のスペースを狙うロングパスなどが有効になるが、そうしたパスをチャレンジしてもなかなか合わない。仕方なく足下で繋ぐことが多くなり打開策を模索したが、やはり相手に囲まれてしまう場面も多く、うまく攻めの形を作ることができなかった。

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