【セレーゾの逆襲】なぜ土居聖真がトップ下のレギュラーなのか。それを示したG大阪戦（2014.4.8）

2014年04月08日 20時03分　
カテゴリ：田中滋 • 鹿島の流儀

　”戦術的規律”
　
　いまの鹿島のサッカーを物語る上で、欠かせないキーワードがこの5文字だ。ガンバ大阪戦後の記者会見で、セレーゾ監督は何度もこの言葉を使って試合にどう臨んでいたのかを説明した。

　「ガンバさんが抱える選手の能力、質という部分、特に技術的な能力は勝っているものがあるので、そうした相手に対する上で一番重要なことは、戦術的な規律でした。いかにして、彼らが技術やサッカーの能力を発揮できるスペースと時間を与えないか、ということが重要でした」

　そして、それを忠実に実行できたことが勝利の要因になったという分析を下す。

　「守備的にやったわけではなく戦術的な規律、スペースを与えない、考える時間を与えないということの徹底が、チーム全員でできたというところが非常に良かったと思います」

　まさに、そのとおりの試合だった。リンスにボールが入ればCBとボランチは挟み込み、相手の攻撃のコンダクターである遠藤保仁は土居聖真が徹底してマークする。スペースと考える時間を与えない戦術的規律を全員が守った末の勝利だった。

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