「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレビュー】いまこそ必要なゲームを読む力。そして…/ヤマザキナビスコカップ第7節 清水エスパルス戦(2014.5.31)

 トニーニョ・セレーゾのチームづくりが壁に当たっている。5月の公式戦は1勝5敗4得点12失点と大崩れ。なかには勝てる試合もあったが、総じて見ると、この成績も不思議に見えなくなってしまうのが残念だ。
 なぜ、このありえない数字に納得してしまうのかと言えば、敗戦が良い薬になっていないからだ。監督も「ときには苦い汁を飲むこともある」と言っていたが、ここまで連続して味わうとは予想外だったことだろう。

 敗戦から学ぶものは多い。
「こういうときはこういう対応をしないといけないのか」
「相手に競り勝つにはこうしないといけないのか」
 負けのなかから工夫や改良を加えることで、次は同じ経験をしなくて済むようになる。その期待があればこそ、敗戦も前向きに捉えることができた。だが、その様子が見て取れないのであれば、苦い汁を飲み続けるのみ。ズルズルと負けが込むのも当然のことだろう。

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