「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】2014年総括~MF編:梅鉢・大橋・久保田~(2015.01.09)

■MF27 梅鉢貴秀

 昨年末、トニーニョ・セレーゾは「来季は梅鉢を使う」と関係者に明言している。FC東京戦で見せた見事なパフォーマンスが決定打となったのだろう。トニーニョ・セレーゾは、2013年の最終節に豊川雄太を途中起用して「来年はコイツを使う」と明言したとおり、2014年の開幕戦からいきなり大抜擢。その後も怪我を負うまで豊川を先発で起用し続けた前例がある。きっと梅鉢を使っていくことだろう。
 いま鹿島に在籍している選手のなかで最も大化けする可能性を秘めているのは梅鉢だろう。正直、このまま消えていく選手なのか、それともチームを代表する選手へと変貌していくのか読めないのだ。持っているポテンシャルは誰もが認めるとおり高い。体幹は強く、キックの種類は少ないが球筋はまっすぐ伸び、体力もある。それを生かしてボールへの寄せ方がもう少し上手くなれば、リーグでも屈指のボランチになる可能性を秘めている。
 小笠原満男に衰えが見え始め、柴崎岳が代理人と契約し海外進出への準備を進めているいま、チームの舵取りを任されるボランチのポジションで最も重要なのは、じつは梅鉢の成長だ。彼が真の実力を発揮するようになれば、鹿島は長きに渡って安定政権を築くことができるだろう。
 今季、最も注目の選手だ。

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