「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】2014年総括〜FW編:赤﨑・高崎・ダヴィ〜(2015.01.21)

■FW18 赤﨑秀平

 昨季は”鹿島アントラーズでプレーする”という重圧をかけすぎ、自分にできること以上のことを求めて大スランプに陥ってしまった。しかし、必ず誰もが通るその迷路から抜け出すのも意外と早かったような気がする。終盤戦は、実質的にFWが赤﨑しかいない状況だっただけに、やるしかなかったことが幸いした。あれがライバルとポジションを争いながらという状況だったらもう少しトンネルは長かったかもしれず、幸運だったのかもしれない。

 とはいえ、チームメイトから完全なる信頼を得たかといえば、まだそこには達していないだろう。チームのなかで赤﨑をどう生かすのか、赤﨑がまわりをどう生かそうとするのか、見えているようで見えてこない部分が多い。裏を狙い続ける姿勢は評価できるが、そこにパスが入らなければ相手ディフェンスを攪乱することには繋がらずビルドアップもできなくなる。武器がそれだけではスケール感も小さい。

 ただ、大学時代には豪快なミドルシュートも叩き込んでいた。プロに入ってからも果敢に狙う姿勢は見せるものの、まだ目の前のDFにブロックされることが多いように見える。自分の間合いを掴めるようになれば以前のような姿が見られるだろう。その意味で、赤﨑はまだまだ発展途上の選手。”若手の一人”という意識を忘れず、結果を出すことでポジションを掴む必要がある。

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