「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】DF23 植田直通/「世界と戦ってる人とやって感じるものもありました。そういうのを忘れずにこれからもやっていければと思います」(2015.01.31)

 植田直通も帰ってきた。さすがに紅白戦には参加させてもらえず、柴崎岳と二人、ゆったりとしたペースでのランニングから練習を開始していたが、シュート練習に移るとロケットのような強烈なシュートで曽ヶ端準の頭上を射貫く。近くにいた柳沢敦コーチが思わず「ナーイス!」と声をかけていた。

 いいディフェンダーは大きく見える。これまでのキャンプでは、CBに加わったファン・ソッコの身体の分厚さとスピードがよく目立っていたが、久々に見た植田も決してそれに見劣りしない。大きく、速く、強い。日本代表から帰ってきた植田は、こんなに大きい選手だったか、と改めて驚かせてくれる選手になっていた。

  返すコメントにも微妙な変化が見られた。”休みは31日までだったが1日早くきた理由は?”という質問に対し「1番目に入るつもりだったんですけど。岳くんが先に来てた」と答えたのは少し意外だった。こうした質問に対し、これまでの植田であれば生真面目な答えを返すだけだったが、自分の気持ちや感情を少しずつ言葉に乗せようとしていた。眉間に力が入った難しい表情はなく、余裕を持った受け答えは日本代表での経験の賜物かもしれない。

 

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