【レビュー】若さを露呈し、優位な戦況を生かせず自ら敗北の泥沼に／AFCチャンピオンズリーグ2015 グループステージ WSW戦（2015.02.26）
前半から相手を押し込んだ鹿島だったがゴールを揺らすことはできなかった。昨季のアジアチャンピオンながらAリーグで最下位に沈むウェスタンシドニー・ワンダラーズ（以下、WSW）は、ボールを持ってからの攻撃が雑。組織的な攻撃というよりはアバウトなボールを蹴り込むことが多く、鹿島は攻撃を失敗してもすぐにボールを回収でき、連続して攻撃を仕掛けることが多かった。しかし、そのことが逆に鹿島にペースを狂わせていく。相手に合わせて攻め急ぐ場面が増え、特に最前線の高崎寛之は焦りから思い切り足を振りすぎてミートできないシーンが見られた。15分にはカウンターから9番のトミ・ユリッチにあわやというシュートを放たれると試合のペースも徐々にWSWへ。序盤は成功していた前からのプレスも徐々に外されるようになり、落ち着きを取り戻した相手の時間が増えていく。それに対して躍起になってボールを奪いに行くと、かえってトップ下の33番ニック・カルマーがフリーとなり、相手に起点を与えてしまっていた。
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