「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】セレーゾの執念は、ホーム連敗を食い止めるか?好相性の広島戦の行方は/明治安田生命J1リーグ1stステージ第12節 サンフレッチェ広島戦(2015.5.15)

 ホームでの連敗を3で食い止める。それは、今節で必ず成し遂げなければならない使命だ。これ以上の猶予はもはや難しい。首位の浦和はいまだ無敗を誇っており、すでに4敗を喫した鹿島には1つも後退することが許されない。しかし、勝たなければいけない理由はそれだけではないはずだ。もちろん、ファーストステージの優勝は諦めて良い目標ではないが、それよりももっと大切なものを守るために、必ず勝たなければならない。ファミリーとしての結束、サポーターと手と手を取り合い数々の栄光を成し遂げてきた信頼感を取り戻すためにも、どうしても勝たなければならない。

 

 日本代表候補合宿に参加していた4人が戻った木曜、チームは広島戦に向けた11対11の戦術練習を行った。対広島戦は昨季2戦2勝、アウェイでは守りをかためてのカウンターが冴え渡り3-0の完勝、ホームでは攻撃力が爆発し5-1と大勝した。

 どうやらトニーニョ・セレーゾ監督はなかなか執念深い人物のようだ。今回の候補合宿ではなく、その前の代表活動の際、昌子源は青山敏弘から次のように告げられたという。

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