「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレビュー】柴崎岳「浦和の独走を止めるためにもなんとかしたい」/明治安田生命J1リーグ1stステージ第12節 浦和レッズ戦(2015.05.22)

 浦和戦前日の練習はセットプレーの確認のみで終了した。クラブハウスへひきあげる選手に鈴木満常務取締役強化部長が「明日は勝てよ」と声をかける。「もちろんですよ」と答える選手たち。その表情は引き締まっているように見えた。

 浦和という相手には歯が立たない印象もないのに、大誤審やら退場劇やらで勝ってない試合が9つも並んでしまった。この流れはそろそろ止めなければいけない。さらに相手はリーグ戦でいまだ無敗。今季優勝を逃せば契約延長がないことを痛感しているペトロヴィッチ監督はACLを捨ててでも国内タイトルにこだわっている。このまま独走させるわけにはいかず、この流れについても誰かが止めなければならない。鹿島のパフォーマンスがリーグ全体の行方を決めるだろう。

 ただ、鹿島の状態は決して良いとは言えない。左SBの山本脩斗が前節の試合中に肉離れで負傷離脱してしまった。代わりを誰が務め、山本が見せていた質の高さをどう保つのか、そして大きなミスをしたGKをどうするのか、様々な問題にどう対処するのか試される一戦となる。

 

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