「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【家族の風景】元背番号「3」が見せたCBとしてあるべき姿/岩政大樹(2015.07.14)

 スタジアムの記者室に入ると顔見知りの方々が口々に「あれ、今日はなにゆえ?」と怪訝そうな表情で尋ねてきた。それもそのはず。この日に訪れたのは大宮対岡山。鹿島を取材している記者が訪れる試合ではない。しかし、来意を告げると、合点がいったという反応が返ってくる。岩政大樹が入った岡山が、首位を独走する大宮相手にどんなサッカーをするのか見てみたくて、NACK5スタジアムに足を運んでいた。

  正直なところ、いとも簡単に失点を繰り返す鹿島の守備を見ているだけでは、「良い守備」がどんなものかを忘れてしまいそうだった。4バックと3バックで守り方は違うものの、岩政のプレーから、なにかヒントが得られるのではないかという淡い期待があった。試合は3-0で大宮の大勝だったが、岩政は期待にたがわぬ”違い”を見せてくれた。誇りを持ってゴール前に立っていた。

 

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