「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレビュー】前日練習で驚きのクオリティを発揮した控えメンバー。目指すのは“誰が出ても鹿島は鹿島”/天皇杯2回戦 FC琉球戦(2015.09.08)

 川崎フロンターレ戦から始まった5連戦の4戦目は予想通り大幅にメンバーを変えることになりそうだ。試合前日練習で行われた紅白戦では、じつに7人にもの選手が、直近のナビスコカップ準々決勝第2戦FC東京戦から変更されていた。しかし、驚いたのはそのメンバー構成ではなく紅白戦の内容だった。7人もの選手が変わったということは、主力組に新しい選手が入るということだけでなく、サブ組に普段の先発メンバーが移るということだ。通常であれば、サブ組の方がチーム力が上がると予想されたが”控えメンバー”で構成されたは主力組は一歩も引かず、どちらに通常の普段の先発メンバーが入っているのかわからないほどのクオリティを見せた。これにはさすがの石井正忠監督も驚きを隠さなかった。

「今日やってみて思ったより良い形ができていた。特に守備のところでみんなアグレッシブに行っていました。この前のナビスコの戦いがよかったことで、また違う相手に対して、同じような戦いができるんじゃないかというイメージができている。若い選手が同じようなプレーをしてもらえるようにしたいです」

 昨季は、中断期間に負荷の高いトレーニングをやりすぎたため天皇杯2回戦でソニー仙台にPK戦のすえ敗れてしまった。メンバーを代えて臨むことは苦戦に繋がり、昨季の二の舞も思い起こさせるが、どうやらその心配はなさそうだ。石井監督がやろうとしているサッカーは、チーム全体に浸透していた。

 

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