☆無料記事☆【コラム】「エルゴラッソ、ないのか?」/Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦 FC東京戦(2015.09.08)
鹿島アントラーズのクラブハウス2階に、3つの机と1つのソファが置かれた部屋がある。メディア関係者のために設けられたメディアルームだ。担当記者はそこに荷物を置かせてもらい、取材が終われば原稿を書く。入って来るのはもちろんメディア関係者が多い。しかし、この頃、唐突に扉が開くことが多くなった。
「エルゴラッソ、ないのか?」
声の主は鈴木満・常務取締役強化部長。そう言って扉から顔をのぞかせる。しかし、ElGOLAZOの発売日は月、水、金。日曜夜のナビスコカップ準々決勝の記事は水曜発売号に掲載される旨を伝えると、少しがっかりした様子で部屋を出ていった。
しばらくしてまた扉が開く。今度は、椎本邦一スカウト部長だった。もう一度同じことを伝えると、「ああ、そうか。今日は火曜か」と頭をかく。
目の前で自分が書いた記事を、クラブの人たちに読まれるのはかなり恥ずかしい。この間は、川崎フロンターレに快勝したときの記事を読んだ椎本さんから「これはほめ過ぎ」と指摘された。指で示していたのはElGOLAZOの表紙に書かれた「常勝軍団復活」の6文字。しかし、その表情は心底嬉しそうだった。
次の最新号はどんな顔で眺めるのだろうか。
[ナビスコカップ準々決勝第2戦マッチレポート 鹿島 vs FC東京]衰えぬ闘争心。鹿島、FC東京に“完勝”(サッカー専門新聞エルゴラ水・木曜号) #antlers pic.twitter.com/MvV1XewYsP
— エルゴラ編集部 (@EG_spy) 2015, 9月 8