「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】これまでとは少し違うダヴィの活かし方/明治安田生命J1リーグ2ndステージ第11節 ヴァンフォーレ甲府戦(2015.09.22)

 甲府戦はなかなか興味深い一戦だった。股関節に違和感を感じた赤﨑秀平が出場を回避したことでダヴィが先発。これまでは、ダヴィが入るとどうしてもリズムが崩れ、ダヴィ自身も窮屈そうであり、まわりの選手たちもいかにもやりづらそうにプレーしていた。しかし、この試合においては、そうした“異物感”はほとんど感じられなかったように思う。ダヴィが出場した試合はどちらかといえば大味な展開が多く、それは無理にでもダヴィを活用しようとしたために長いボールを使うことが多くなるからだった。ところが、この試合では鹿島アントラーズとしての本来の形を維持しながら、ダヴィの能力も活かす。そうした戦いができていたように見えた。得点を決めたのはダヴィではなかったし、もっと多くのゴールが決まってしかるべき内容ではあったが、このブラジル人ストライカーの活かし方を掴めたという意味では、悪くない試合だったように思う。

 

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