「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆【コメント】石井正忠監督「私の判断が遅れて、起用する選手を入れるタイミングが若干遅かった」/明治安田生命J1リーグ2ndステージ第12節 浦和レッズ戦(2015.09.26)

■石井正忠監督(鹿島):

まずは、今日は本当にカシマスタジアムに数多くの方が観戦に来ていただいたのに、勝ち試合を見せられなくて非常に残念な気持ちでいっぱいです。浦和さんに対して、引いて守るのではなく、前から積極的にボールを奪いに行く形を90分のなかで何度も見せられたと思いますし、崩す形もたくさん出ていたと思うので、そういう点では満足しているのですが、2失点とも簡単なミスで失点してしまったことは残念に思います。そこはこれから改善していかなければならない部分ですし、タイトルを獲るためにはそういうミスはできるだけ少なくしていかなければいけないなと思いました。最後、1-2から、同点に追い付いてひっくり返そうという気持ちでいたんですけど、その部分で私の判断が遅れて、起用する選手を入れるタイミングが若干遅かったんじゃないかと、いまは反省しています。

 

――ダヴィ選手を置いておいた方がよかったと思ったのですが、そこはどう思いますか?

逆に僕は優磨をもっと早く入れた方がよかったと考えています。交代した二人に関して言えば、優磨も土居聖真も個人で突破できる能力を持っていると思います。その辺の部分で、鈴木優磨を早いタイミングで出して、1回スペースに受ける動きをしてもう1回中に入っていくようなプレーをして欲しかった。その辺で、もっと早いタイミングで出せばよかったお思います。

 

――球際の勝負でほとんどアントラーズが勝っていた。積極的にプレーできるようになったのはどこが一番変わった?

ポイントはいくつかあると思います。練習もしっかり、試合と同じ状況でやるようにと言っています。一番は、監督が変わったことによって、自分たちがしっかり練習に取り組まないといけないという姿勢が、練習中に見えているので、そこが一番だと思います。たぶん、一度練習を見に来ていただければわかると思います。そこの積み重ねではないかと思います。それがチームの最低レベルになっているので、ポジションに関係なく球際のところはしっかり行こうとなってるので、その辺が一番大きいんじゃないかなと思います。僕自身も、引いて守るのはある程度セレーゾのときにできていたので、自分たちからボールを奪うというサッカーの本質の部分に踏み込んでいきたいな、そういうサッカーがしたいな、と思っているので、そういう意識が強くなってきたんだと思います。

 

――「球際を激しく」と強要しても選手は90%の力までしか発揮できない。120%の力を発揮させるため、自分たちからやりたいと思わせるためのエッセンスは?

そこは、僕は逆に強要するのではなく、いままでセレーゾ監督のときには自分の能力を出し惜しみじゃないんですけど、100%出せてない感じがあったので、それを思う存分出してもらおう、練習のときからだしてもらおう、というところを狙ってやりました。そこがよかったんだと思います。だから、練習のときから選手が判断して自分たちで、個人個人の能力を100%出すというところを練習からやっていることが、そういう成果に繋がっていると思います。

 

 

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