「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆【コメント】石井正忠監督「早い段階で2失点してしまったことが最後まで響いた」/明治安田生命J1リーグ2ndステージ第15節湘南ベルマーレ戦(2015.10.24)

■石井正忠監督(鹿島):

 まずは湘南さんに、前半、湘南さんの特長であるところのカウンターとセットプレーで早い段階で2失点してしまったことが最後まで響いてしまったと思います。後半は、どうにか早いタイミングで1点返せれば、また違った形になるとハーフタイムに言って、選手もその気持ちをしっかり出して戦ってくれたと思います。試合に負けて残念です。

 

――前半2失点を含めて、試合の入りも含めて、鹿島の出来がよくないと見えたのですが、その原因はどこにあると考えていますでしょうか?

思っていた以上に湘南さんのプレッシャーがあった部分で、球際の部分も相手ボールになることが多かったですし、その辺の勢いがあったということ、そこに負けてしまったということだと思います。

 

――タイトル争いにおいては痛い負けだと思います。どうお考えでしょうか?

そうですね、僕らはあとリーグ戦3試合を勝たなければいけない状態というのは、全員がわかっていることなので、そこで負けてしまったのは本当に痛いです。でも、リーグ戦のあと2試合はホームゲームで戦えるので、そこではしっかり2試合勝ってリーグ戦は終わりたいと思います。

 

――今日の試合で見えた課題や修正していくところは?

いつもなんですけど、守備のところで自分たちから奪いに行く形をやっていまして、その部分で中盤で入れ違ってしまう、あとはプレスが効かないときが90分間で何度か起こるんですけど、そういうときに失点してしまっているので、その辺は修正しなければいけない部分だと思います。あとは、最後のところでチャンスを多く作っているなかでも得点に結びつかなかったので、その辺の部分も修正しなければいけないと思います。

 

――今日も、鈴木選手を投入したと思いますが、どういうところを期待したのでしょうか?

彼は見てのとおり、しっかりボールを受けられますし、自分で運んでも行けます。SHでつかったり、FWでつかったり、ということになるんですが、そこでも彼の能力は十分に、今節も前節も出してくれてたな、と思います。

 

――湘南に対して、もう少しどういう風にしようと思っていたのでしょうか?

前半の部分なんですけど、プレッシャーがかかっていた部分に関しては、相手のボランチが、永木選手と菊地選手がかなりうちのボランチに対してプレッシャーをかけてきているので、そうなるとディフェンスラインの前のスペースが空いてくると思っていて、実際に空いていたと思うんですけど、そこにボールを付けられなかったのが一番だと思います。風の影響があったのか、いつもと違うプレッシャーがあって、それでそこで受けられなかったのか細かく映像を見返してみないとわからないですけど、そこにボールが入らなかったのが一番なんじゃないかと思います。守備の部分は、失点場面はカウンターのような形で逆サイドにまで運ばれてしまったので、そこはサイドを変えさせないようにしっかり守備をしなければいけなかったと思います。

 

――今日、サポーターに試合前に声を聞いたところ、金崎選手への期待の声が大きかったです。監督からご覧になって、今日の試合を含めて、最近の金崎選手にどういうことに期待しているのか、意見をいただいてもよろしいですか?

彼は、サポーターのみなさんの期待もそうですし、みなさんが見ている通り、ボールもおさめられますし、個人でも突破できますし、つねにゴールを狙っているところもあるので、その辺の部分はサポーターのみなさんも期待している部分だと思います。当然、僕が彼に求めている部分もそういうところで、点に絡んでほしいということで、以前はSHでプレーしていたと思うんですけど、いまはトップで、できるだけゴールに近いところで使っているというのは、そういう意味を込めてFWで夢生を使うようにしています。

 

――残り2試合、今日負けてしまって優勝争いから少し後退してしまったと思いますが、こういう状況だからこそ選手に伝えたいことは?

変わらず、勝たなければいけないこと。自力での優勝はもうない状態なので、残り2試合しっかり勝つしかないと言うしかないと思っています。

 

――31日にナビスコカップ決勝を迎えるわけですが、この1週間で立て直しをはかりたい部分は?

前回Jリーグで戦ったときも、最初に2失点してしまっているので、守備のところはもっと突き詰めてトレーニングしていかなければいけないと思いますし、チーム全体の守備の連動性は高めていかなければいけないと思っています。そこが一番重要じゃないかと思っています。

 

 

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