「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【ニュース】クラブ別シーズン総集編で最も売れているのは「鹿島アントラーズ365」!(2016.01.18)

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 2015年シーズンにELGOLAZOに掲載されたマッチレポートとコラムを中心に紙面が構成されている「鹿島アントラーズ365」が発売中だ。他にも、柏やG大阪、川崎Fなどのクラブも同じような形態の総集編がまとめられているが、どうやら“鹿島版”が最も好評を博しているらしい(ありがとうございます!)。

 

 これまでもELGOLAZOはシーズン総集編を出版してきたが、あくまでJ1リーグ総集編といった、リーグ全体の1年間をまとめたものに過ぎなかった。鹿島が過ごしたシーズンをこうした形で1冊にまとまったものを手にすると、手前味噌ながら感慨深いものがある。まだ、手にしていない方は残り僅かのようなのでぜひ手に取ってもらいたい。

 

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 改めて、2015年はスタートダッシュでつまずいたシーズンだった。1stステージは悔しい試合ばかりが並ぶ。鹿島は比較的2ページを使った見開きの試合が多いクラブだが、そこに掲載されているのは相手チームのゴールであることが多い。湘南のアリソンや甲府の伊東純也などの伏兵から、浦和の関根貴大、川崎Fの大久保嘉人など、悔しさばかりが込み上げてくる。鹿島の選手たちが大写しになっていても、それはうつむいている姿であったり、怒りがにじみ出ている小笠原の背中であったりポジティブなものは少ない。赤﨑秀平が復活の2ゴールをあげた松本山雅戦や土居聖真の仙台戦の逆転ゴールなどいくつかは良い写真が載っているが、そうした試合は例外中の例外と言えるだろう。

 

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 だからこそ、後半に待っている写真たちは歓喜の瞬間を思い出させてくれる。ヤマザキナビスコカップのタイトル獲得後の記念写真は、選手たちも一緒に写るスタッフやサポーターの表情も晴れやかだ。2016年こそは、こうした写真が多く紙面を飾ることを願いたい。

 

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 ただ、読み進めていくと1つのさみしさがこみあげて来ることは否めない。紙面の多くを飾った金崎夢生と、来季も共に戦うことは難しそうだ。その躍動感やほとばしる情熱が、小さな写真からでも感じられる。こんな選手はなかなかいないだろう。とはいえ、彼はチームメイトに多くのものを残してくれた。赤﨑など金崎から刺激を受けた選手は少なくない。金崎夢生はいないかもしれないが「新たなアントラーズをつくっていきたい」という彼の意志は、後輩たちに刻み込まれているはずだ。

 

 

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