「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆石井正忠監督「とにかく良い試合をして終わろうと話したんですけどうまくいかなかった」/2ndステージ第15節FC東京戦(2016.10.22)

■石井正忠監督(鹿島):

今日は、このスタジアムに37千人ほどのサッカーファンの皆さんが集まってくださって、それに加えてカシマスタジアムでもパブリックビューイングをやっていたので、多くのアントラーズファンの方が見ていたなか、とにかく良い試合をして終わろうと話したんですけど、それがうまくいかなかった。それは、FC東京さんの攻守に渡ってのアグレッシブさが非常にあったということ。自分たちがやろうとしている前からプレスに行く形だったり、攻撃面で言えば相手陣内でテンポよくボールを動かす形というのがFC東京さんの方がうわまわっていたので、そういう結果になってしまいました。

 

 

――攻撃でも守備でも連動性を欠き、チームとしてどうやりたいのか見えない90分だったと思いますが、その原因は?

この中断期間、タイ遠征から帰ってきて1週間練習したなかで、練習を見る限りでは非常に良い形が攻守に渡ってできていたんですけど、違う相手になるとプレッシャーのかかり方が違ってきた部分がありました。今日はほんとうにFC東京さんのプレッシャーの早さだったり、間合いの近さだったり、あとは自分たちでも判断が遅くなってボールを奪われてしまったり、あとは球際のところも自分たちに転がるところがほとんどFC東京さんに転がってしまいました。そういうところもあって、全体がうまくいかなかったんじゃないかと思います。守備のところでも前からボールを奪いに行く形をつくろうとはしていまして、そこをはがされたとき、対応が遅れたときにはしっかり引いてセットした形で守備しなければいけなかったと思うんですけど、そこも今日は慌てて行ってしまった。とにかく、前半は対応に追われてしまった。全体で行くべきところとやめるところの判断が、前半は上手くいかなかったんじゃないかと思っています。後半は、ハーフタイムでそういう話をして、ある程度整理した形ができたと思うんですけど、それを頭から90分間続けていかないといけないと思います。

 

 

――福岡で一緒にプレーされていた篠田監督と初めて対戦し、そのような印象を持たれたでしょうか?

歳は下ですが後輩という意識はなく、1年間一緒に戦った仲間と見てまして、彼も監督の経験もありますしコーチの経験も長く、経歴は同じような形でコーチの時代も苦労してきて、こうやって監督として同じ舞台で戦えるのは僕自身も非常に嬉しかったですし、お互いにいい内容の試合ができればと思っていました。今日は篠田監督のFC東京さんに前半は完敗の形になってしまいました。こういうお互いに前からプレッシャーに行く形でやれれば、お互いもっともっと良いチームになっていくと思うので、それをお互いに継続していきたいと思いますし、最後話したときには彼に「やられてしまったね」と話しました。

 

 

――残り2試合、チャンピオンシップを見据えてということになると思います。残り2試合に向けてどのような形で繋げていきますか?

怪我人の多くが今週の練習から戻ってきて、フルメンバーで戦える状況になってきたので、どういう選手を起用するかとか、新たなポジション争いが出てくるので、そこをチーム全体で良い方向に持って行けたら、と思います。ずっと自分たちからボールを奪いに行く形というのをやってきたので、そこの部分の精度を高めるということと、あとはいろんな組み合わせによっていろんなコンビネーションから相手陣内を崩す形を継続してきたので、そこをどんどんチャンピオンシップに向けて高めていきたいと思います。

 

 

 

 

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