【コラム】チャンピオンシップはただのタイトルを争う戦いではない(2016.11.17)
23日からチャンピオンシップが始まる。鹿島にとっては09年以来となるリーグ制覇を目指す大事な戦いだ。さらに、リーグタイトルを獲得できれば、その後のクラブワールドカップを戦うこともできる。すでに韓国に向かいアジア王者を目指しているカイオのアルアインと5位決定戦や3位決定戦で対戦することもあり得る(もちろんお互いが決勝に進出可能性も!)。CWC出場となればクラブ初の経験となる。新たな領域に足を踏み入れる一歩は、今後にも大きな意味を持つだろう。
しかし、意味合いとしては、チャンピオンシップの戦いはそれだけではないと思うのだ。もっと、ものすごく大きく、姿はハッキリと捉えられないが茫洋としたものに立ち向かわなければいけない、クラブの分水嶺に関わる重要な試合なのではないだろうか。
その思いを強くしてくれたのはプロゲーマーである梅原大吾氏が書いた「勝ち続ける意志力」という本を読んだからだ。もう書名そのものが、鹿島が持つ常勝の哲学にリンクしているこの本は、刺激的な言葉に満ちていた。
この本、すごい!これまで鹿島がやってきたこと、今後目指すべき方向性。そんなことを改めて考えさせられた。 @梅原大吾 「勝ち続ける意志力 (小学館101新書) 」。https://t.co/rs4SkrWCex
— Shigeru TANAKA (@gel_tanaka) 2016年11月16日
チームスポーツであるサッカーと、個人競技である格闘ゲーム(梅原氏は格闘ゲームのプロ)では、アプローチの仕方が違う部分はもちろんあるが、勝ち続けることを目指す意味では同じ。彼の言葉に、うなずくところは非常に多かった。
なかでも、「最強ではないが楽に勝てる方法はたくさんある」という言葉は、いまのJリーグを示しているようでドキリとした。
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