「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【コラム】ピッチで見えた現実/CWC決勝レアル・マドリード戦(2016.12.22)

 ピッチの中と外とでは、見えている世界に大きな差がある。それはどうやら、サッカー選手の目で見たとしても、ピッチの中で得られた肌感覚とは大きな隔たりがあるようだ。

 レアル・マドリードとの激闘は大きなインパクトを残した。山本脩斗は、蕎麦屋に入って食事をしていると顔見知りの店主だけでなく、その横にいたまったく知らない女性客からも「おめでとう」と言われたことを驚いていた。一夜にして、鹿島アントラーズは、日本の多くの人が知るサッカークラブとなり、その名は世界的にも轟くようになった。

 しかし、だからこそピッチのなかでなにがあったのか、選手はどう感じていたのかを知っておく必要がある。

「映像?観ましたよ。子どものようやったね」

 昌子源が感じた現実は、外から見えた景色と大きく違っていた。

 

(残り 3032文字/全文: 3368文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ