【レビュー】勝敗を分けたのは決定力の差ではない/天皇杯準決勝横浜FM戦(2016.12.29)
まるでプロレスのようだった。相手が得意な技を全部受けて、受け止めて、返す刀でダウンを奪い、フォール勝ちを収める。前半、横浜FMに数多くのチャンスをつくられたが、試合が終わったいまとなっては1点、2点そこで失っても結果は変わらなかったのではないか。そう思えるほど横浜FMとの差は歴然としていた。
横浜FMは一生懸命プレーしていた。懸命になって点を取ろうとしていたが、ゴールが生まれるかどうかは自分たちだけで決められることではない。相手がいて初めて成り立つのがサッカー。シュートが入るときもあれば入らないときもある。
それに対して、鹿島は勝つためにプレーしているように見えた。勝つためにやらなければいけないこと、やってはいけないこと。その線引きを選手一人ひとりが明確に意識してプレーしていた。特に、やってはいけないことにはかなり敏感だった。
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