「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【コラム】2016年シーズン総括~選手編:DF3昌子源~(2017.01.09)

 2016年は昌子源の活躍と共にあった。

 CBとしての守備力は天下一品。11の勝率は恐ろしいほど高く、重心を崩そうとする相手をあざ笑うかのように、腰を落とした状態でも足が出る股関節の柔らかさで、軸足がどちらなのかわからせない。ドリブルを仕掛ける相手にすれば、出るはずのない足が出てきて身体を入れられてしまう昌子のディフェンスは、自分が攻めるというより攻められている感覚だろう。

 楔のパスが入れば相手の斜め後ろから鋭い動きで前に出てサッと奪う。カバーリングの範囲は広く、コーチングもしっかりできる。曽ヶ端と連携を取りながらゴールを守れる彼の成長がなければ、シーズン終盤の躍進もなかっただろう。鹿島の選手としてはただ一人Jリーグベストイレブンにも選ばれたのも当然だ。

 

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