「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】レオとスンテの活躍で勝点3を死守。それを支えた小笠原/明治安田生命J1リーグ第2節 甲府戦(2017.03.05)

 PKを止めたクォン・スンテに次々と選手が集まり背中を叩いたり手を合わせて、ゴールを守った喜びを分かち合う。薄氷を踏む思いでつなぎ止めた勝点3は、不格好ながらもチーム全員で勝ち取ったものだった。

 試合は、金崎夢生のシュートから始まった。前半2分、右サイドからのクロスをトラップした金崎がシュートを放つ。さらに、7分にも伊東の浮き球のパスに反応した金崎が、相手DFを割りながらシュートを放つ。チーム全体の切り替えも早く、得点が入るのも時間の問題かと思われた。

 しかし、そうはならなかった。攻撃の幅はだんだん狭くなり、サイドチェンジの場面がほとんどつくれない。左右への揺さぶりが少なければ、甲府は5バックで待ち構えているだけになる。相手を慌てさせる場面は数えるほどしか作れなかった。

 

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