2017年03月19日 13時53分　
カテゴリ： レビュー • 田中滋
タグ : ペドロ・ジュニオール • 枝村匠馬 • 植田直通 • 永木亮太 • 清水エスパルス • 犬飼智也 • 石井正忠 • 西大伍 • 角田誠 • 金崎夢生 • 鈴木優磨

　0-2から3得点を返す大逆転劇。ヒヤヒヤする展開ではあったが力強さを感じさせる試合だった。

　なぜ3点を返すことができたのか、その理由を清水の小林信二監督のコメントが示唆しているように思う。

「前半はうまく守備が機能していて、（鹿島は）攻め手がなくてロングボールのセカンドボールぐらいかなというところで、後半もそういう形しかないぐらいにうまくいっていたと思います」

　鹿島の攻撃に脅威を感じずにいたものの、途中からピッチに入ってきた金崎の動きが嫌だったようだ。

「うまくカードを代えてこられたなと。金崎（夢生）に脇に走られて起点になったというのは前半はなかったですし、レオ シルバが入ってきて押し込まれてキツくなったところはありました」

　つまり、前半は“抑えられた”というよりは“相手の嫌がる動きができていなかった”、“動きが的確ではなかった”ということになるだろう。

（残り 2941文字／全文: 3318文字）

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