「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【ニュース】2017明治安田生命J1リーグ 第10節の行為に対する森脇良太選手(浦和)の出場停止処分について(2017.05.09)

 9日、Jリーグは、浦和のDF森脇良太に2試合の出場停止処分を科すと発表した。

https://www.jleague.jp/release/post-48852/

 発表された処分理由は以下の通りだ。

 

【処分理由】
2017
54日(木・祝)2017明治安田生命J1リーグ 第10節(浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ)の試合において森脇 良太選手が相手選手に対して不適切な発言をした疑いがある旨、マッチコミッショナーより報告を受けた。
かかる報告を受けて、規律委員会にてマッチコミッショナーおよび審判員からの報告書、試合映像を基に検証の上、同選手に対してヒアリングを行うなど、事実関係の確認を行い、(公財)日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、同選手の行為は、「他の競技者、その他の競技に立ち会っている人々に対する侮辱」に相当すると判断、2試合の出場停止処分とする。

 

 

 また、浦和レッズからも今回の制裁を受けて、淵田社長と森脇選手のコメントが発表された。

http://www.urawa-reds.co.jp/clubinfo/%e6%a3%ae%e8%84%87%e8%89%af%e5%a4%aa%e3%81%b8%e3%81%ae%e8%a3%81%e5%ae%9a%e3%82%92%e5%8f%97%e3%81%91%e3%81%a6/

 

 

 2試合の出場停止という処分の軽重についてはあまり重要ではないだろう。規律委員会でのヒアリングを終えた小笠原満男も「一番伝えたかったのは、処分を求めているわけじゃない、ということ。真実がわかるまで徹底して検証して欲しい」と話していた。処分についてはこの際、どうでもいいように思う。

 重要なのは、あの瞬間に、誰に対してどういう発言が実際にあったのか、だ。

 しかし、残念ながらその部分は明らかにされなかった。レオ本人は「くせーんだよ」という言葉と「死ね」という言葉が発せられたと主張していたが、リーグの発表では侮蔑発言があったことを認めただけ。

 また、浦和レッズから発表されたコメントを読む限り、“弊クラブ所属選手の森脇良太と鹿島アントラーズ小笠原満男選手の間で発生しましたトラブルにつきまして”となっており、レオに対する発言ではなくあくまで小笠原に向かった発言ということで処理されたように見える。

 発言自体が、小笠原に向けられたものなのか、レオに向けられたものなのかで問題も大きく変わるだけに、Jリーグには、発言内容は明らかにできないまでも、誰に対する発言だったのかについては明言して欲しかった。

 そこをうやむやにしたままでは、単に小笠原がことを荒げただけの印象を残してしまう。この結末はほんとうに残念だ。

 

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