【レビュー】ベールを脱いだ獰猛なまでの攻撃性。FC東京をあと一歩まで追い詰めた大岩采配/明治安田生命J1リーグ第18節 FC東京戦(2017.07.10)
先制点は鮮やかな形で決まった。
自陣でボールを奪ったところから攻撃が始まった。レアンドロがボールを持ち上がって右サイドに展開すると、ワイドに開いた遠藤康がボールを落ち着かせる間もなく、間髪入れずに西大伍がインナーラップして遠藤を追い越していく。駆け上がる西が精一杯足を伸ばしながらボールを折り返すと、その先に金崎夢生が頭から飛び込みヘディングシュート。惜しくもシュートはキーパーに弾かれたものの、その跳ね返りをペドロ・ジュニオールが頭で押し込み、電光石火の美しい先制点が決まった。
その後、あっけないミスから2失点したものの、76分にはペドロが個人技で同点弾を叩き込む。勝ち切ることはできなかったが勝点1を奪い、1週間で3試合のアウェイゲームという前代未聞の悪条件を2勝1分で終えたのである。
試合後、記者会見に臨んだ大岩監督は「このタイトなスケジュールのなかで非常にすばらしいパフォーマンスをしてくれて、彼らのタフさに感服しています」と選手を讃えたが、会見が終わり席を立つ監督に、報道陣からは拍手が贈られるのだった。
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