「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆大岩剛監督「自分たちがリードしたときの戦い方はもう一度整理したい」/天皇杯ラウンド16 浦和レッズ戦(2017.09.20)

■大岩剛監督

自分たちの課題である試合の立ち上がりという部分では、選手たちが非常に集中して入ってくれたんじゃないかと感謝しています。自分たちがリードしたときの戦い方はもう一度整理して戦いたいと思います。最後、突き放した部分に関しては自信を持っていいのではないかと選手にも伝えました。自信を持っていこうと話をしました。

 

――2点リードして追いつかれることは鹿島としてはあってはならないことだと思います。なにがよくなかったのでしょうか?

1点はセットプレーのセカンドの反応が遅れたということ、2点目はサイドから崩されて逆サイド。そういうところはメンタル的なものも当然あるだろうし、2-0でリードしているときに自分たちの力の使い方を選手それぞれが統一できてなかったんじゃないかと感じています。失点の前後はもう一度映像で確認しながら選手たちに落とし込みたいなと思います。

 

――浦和は監督が代わって4バックになっています。どのようなところに狙いを持っていたのでしょうか?

ボールの動かし方についてはそんなに変わっていないんじゃないか、攻撃のところでは変わってないんじゃないかと分析していました。ただ、今日は何人か選手が代わったなかで浦和さんの方が苦労しているような印象の前半でした。やるべきことをしっかりしていれば、いい形で守備をしていれば攻撃に繋げていけるという話をハーフタイムにしました。守備に関して言えば、形的には5枚から4枚になるという形ですので、一人一人の距離感がまだ使えていないんじゃないか、選手が慣れていないんじゃないかという分析でしたので、そこをうまく突いていければ良いんじゃないかなという分析はしていました。

 

――金崎選手が2点決めて、大宮戦も含めると3発のゴールを決めています。最近の好調ぶりは監督から見てどうですか?

彼に限って言えば非常にコンディションがいいということが大前提に挙げられると思います。これは得点の直接の要因ではないかもしれませんが前線からの守備というのが彼のすばらしい評価していいところだと思うのですが、それをやり続けながら得点も取る。自分のタスクをしっかり果たしながら攻撃の面ではゴール前にスピードや勢いを持って行けるというコンディションの良さですね。それでまわりの選手の信頼を得て、ボールが自然と集まるという好循環が生まれてるんではないかと思っています。

 

――金崎選手を下げてから2点追いつかれる嫌な展開でしたが、早い選手をベンチに残していたので余裕もあったように思いますがいかがですか?

いま金崎の話が出たので言いますが、金崎は少し体調を崩していまして早めに代える予定でした。ただ、彼が得点を取る、チームに勢いが出るというところでは非常に評価しています。スピードがある選手というよりも、あそこの勢いがなかなか前に出なかった。優磨に代えて、なかなか優磨が試合に入れていなかったんじゃないかと。時間が経つにつれて彼も慣れてはいきましたけど、そういうところは私が反省するところだと思います。

 

――安部選手、金森選手を交代カードに残していた点についてはいかがですか?

当然、天皇杯でありますのでいろんなことを考えてないといけないですし、延長戦も踏まえてマネジメントしたいと思っていました。少し(交代が)遅くなりましたけれども、相手の出方を見ながら代わった選手たちがやってくれたんじゃないかと思います。

 

――金崎選手は調子がよかったのか悪かったのか?

体調が悪くて、この2日間くらい少し発熱をしてました。次の試合も含めてですけど、少し短い時間でやってもらいたいなと思っていました。コンディションの部分で言うと、ゲームのなかで走る勢いや相手にプレッシャーをかけるスプリントは彼の持ち味ですので、そういうところは体調が悪いなかでもやってくれたんじゃないかという評価です。

 

 

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