「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】鳥栖の戦術に意図して崩され完敗。そして、試合後に気になったこと/明治安田生命J1リーグ第28節 サガン鳥栖戦(2017.10.01)

 感情に流されるままコメントするタイプの監督もいるなかで、大岩剛監督はいつも自分の言葉がどう受け止められるのか細心の注意を払ってコメントする。鳥栖戦の試合後は「けど」という接続助詞を織り交ぜたところに、監督の心境がにじみ出ていた。

「後半は非常にいい形で入って試合を支配できたんですけど、一瞬のスキを突かれて失点してしまいました」

 相当に悔しかったのだろう。ポーカーフェイスを装っていたが「今日は完敗でした」とは言わず失点の理由を「一瞬のスキ」と結論づけたところに悔しさが表れていた。

 しかし、チャンスの数を客観的に見れば圧倒的に鳥栖の方が多かった。2点、3点失ってもおかしくないピンチは続き、こちらはそこまでの決定機をつくり出せなかった。

 

 

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