「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

DF22西大伍「3ヶ月で復帰する」/:【コラム】2017年シーズン総括~選手編

2017年はこれまでの評価を大きく覆す1年だった。

SBにビルドアップの能力が課せられるようになってからもう随分経つようになったが、ハーフスペース(出典:footballista)の攻略が、現代サッカーのなかでも重要なファクターとなるにつれ、西大伍の能力がクローズアップされていく。

昨季のクラブW杯でも、レアル・マドリードの猛烈なプレスにも冷静に対処し、ボールを失わない選手として印象づけることはできていた。しかし、今季に入ると相手の間に入り込んでパスを受け、ディフェンスを引きつけ有利な状態をつくって味方にパスを渡す彼の能力は、チームの中でグッと重要性を増していく。自由にポジションを変える西の動きは、昨季までのチームだと独断の趣も強かったが、柴崎岳が移籍したことによって、ビルドアップの場面で彼の能力に頼る場面は非常に多かった。

大岩剛監督の采配においても、西は右SBだけでなく左SB、右SH、ボランチと多様なポジションをこなして監督の戦術変更を支える。最終節磐田戦、勝てば優勝だった試合で、早い時間に西を失ったことは、ゴールを取り消されることが相次いだ終盤戦のなかでもダメを押される痛恨事だった。

 

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