「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

簡単な試合に見えるほどの充実した完勝/【レビュー】AFCチャンピオンズリーグ2018 シドニーFC戦

「アウェーの勝点3は気持ちいいっすね」

鈴木優磨が声をはずませる。

「絶対にメンバー変わって負けたと言われたくなかったし、実際、セレッソとかメンバーが変わって負けてるし、でもやっぱりうちは『やっぱアントラーズはちげーな』と言わせたいという気持ちがオレは少なからずあったし、始めの1分から全員が気合い入ってたし、最後の90分まで気を抜かず、見てる人も心が熱くなる試合ができたんじゃないかと思います

悔しさ、意地、自尊心、プライド。選手によって立場は違い、試合に出てきた選手、出られなかった選手でいろんな感情があっただろう。しかし、それがチームとして一つになった。相手の10番は怪我で出場できなかったことなど、鹿島の追い風となった要素はあったかもしれない。しかし、シーズンで3回しか負けていない相手にほぼなにもさせない完勝劇は、シドニーFCの特長を消したからこそ。ガンバ大阪戦から8人を入れ替える大胆な選手起用だったが、それを感じさせないすばらしい勝利だった。

 

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