MF36田中稔也「自信を持ってプレーできるようになりました」/【プレイヤーズファイル】
ポスト役のFWにパスを当ててゴール前に飛び出していく形を何パターンも繰り返す。同じポジションには3人ほどの選手がおり、自分の順番がまわってくるまでに時間がかかる。ときに集中力が散漫になりそうなメニューだが、田中稔也は自分の番がまわってくるのをウズウズして待っていた。
流れるようなパス交換でゴールを決める。1度ならず、2度続けてネットを揺らすと、スタンドからは感嘆の声が漏れ、自然と拍手が起きた。金崎夢生が「試合で見てーな!」と声をかける。
数年前、鹿島の元トレーナーの小池謙雅氏とトークイベントを開催したとき、小池氏が言っていた言葉が思い出された。確か、“若手の選手が飛躍を遂げる瞬間がわかる”という趣旨の発言だったと記憶している。紅白戦で主力選手を抜いてしまうなど、アッと思わせるプレーをしたときがその瞬間に当たる、のだと。
それは、調子が良いということではなく、階段を一つ上った瞬間だ。田中稔也は、いままさにその時を迎えている。
(残り 840文字/全文: 1260文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ