「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

残念のオンパレードにしてしまった余裕のなさ/【レビュー】AFCチャンピオンズリーグ2018 水原三星戦

「非常に残念な90分になってしまいました」

大岩剛監督の試合後の総括が、この試合を端的に表していた。いろんな意味で残念な試合だった。

結果はもちろん残念だが、名古屋戦から先発6人を入れ替えて臨んだなかで鮮烈な印象を残した選手はいなかったことも残念だったし、内容自体も以前のように噛み合わなくなったのも残念だった。単純にパスミスやトラップミスが多いのも残念だし、監督の采配も残念。山口一真が得意の形からシュートを外してしまったのも残念だった。

なんだか残念に窒息死させられそうなくらい残念のオンパレードなのだが、一方でほんとに紙一重なんだな、と思う部分もある。もし、あのFKが入らず0-0で終わっていれば、まずまずの結果を得られていたのだ。試合後の雰囲気もまったく違ったものになっていただろう。

「チームが勝てないときは結果が出るのを待つだけなんだよね。練習でどうとかも大事なんだけど、結果が出て変わってくる」

いま頭の中では、名古屋戦後の内田篤人のコメントがグルグルまわっている。

 

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