「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

飛躍的に成果を上げる攻撃とは裏腹に、クリティカルな問題を内包する守備/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第16節 ジュビロ磐田戦

とても悔しい勝点1だ。

試合の流れとは関係なく唐突に1点を失ったが、そこで流れを失うことなく前半で1点を奪い、後半に逆転に成功。これで勝負あったかと思われた。しかし、そこから2失点で逆転を許す苦しい展開。終盤になんとか追いつく粘りを見せたが、本来ならきっちり勝点3を稼がなければならない試合で勝点1に留まった。後半戦の初戦で上位陣追撃の勢いをつけることはかなわなかった。

攻撃面では見るべき点が多かった。流れるような攻撃というだけでなく、相手をよく見て弱点を的確に突いていく攻撃ができていた。2得点は美しい崩しであり、1得点は高い位置からの守備が奏功したもの。いずれも狙いどおりだった。14試合で12得点と得点力不足に泣いていたが、かなりの改善が見られた。

しかし、3失点した守備については不安を拭うことができない。CBに昌子源を欠いたことは大きなマイナス点であり、3失点とも唐突に奪われたものにも見える。しかし、後半の勝負どころで失った2点については、クリティカルな問題点を内包していた。

 

 

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