ストライカーへの通過儀礼。鈴木優磨に課されたチームを背負う意味/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第24節 ジュビロ磐田戦
磐田の名波監督は1対1を妥当な結果と結論づけていたが鹿島にとっては痛恨の勝ち点1となった。
公式記録では、前半から磐田がシュート7本を放ったことになっている。ボール支配率でも磐田が上回り、攻められた印象を与えるが実際はそんなことはない。打たれたシュートのほとんどは、鹿島のブロックの外側から放たれたものだった。
唯一、川又堅碁のフリックを得た大久保嘉人がDFラインの背後に抜け出し、シュートがゴールを左側にそれた場面があったが、これについても川俣へのパスはレオ・シルバの足に当たって成功している。相手に意図して崩された場面はなく、田中稔也と三竿雄斗が組む左サイドも落ち着いて試合に入れていた。相手の出方をうかがい、ボールを奪ってショートカウンターを仕掛ける闘いはうまく機能していた。そして、後半にギアを上げ、セットプレーから先制点を奪う。そこまでは完璧な流れだった。だからこそ、勝点1に終わったことは痛い。ただし、今後もこうした試合は多くなりそうだ。いま勝敗の鍵を握るのは鈴木優磨なのだ。
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