「鹿島のサッカー」とは?投げかけられた大きな命題/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第25節 サンフレッチェ広島戦
首位との直接対決に勝てば、まだ首の皮一枚で優勝争いに食い込めたかもしれなかった。しかし、結果は1-3の完敗。残り9試合で勝点差19では、白旗を掲げざるを得ないだろう。リーグ戦の目標をACLの出場権確保に変えなければならない。最低でも4位だ。天皇杯の結果によっては4位でも繰り上げで出場できるかもしれず、最低でも4位で終わらなければならない。昨季の悔しさを晴らせず、下方修正を加えなければならない現実は受け止めがたいが、これがいまの鹿島なのだ。
試合は完璧な先制点から始まった。鈴木優磨が相手DFを背負って浮き球をおさめると、セルジーニョがすばやくサポート。勢いのついたベクトルを広島ゴールに向けると、広島DFを十分に引きつけたタイミングで左脇を走る鈴木へパス。さらに、DFを引き寄せた鈴木がリターンを返すと走り込むセルジーニョがシュート。相手に接点をつくらせない完璧な崩しで先制点を奪った。
あとは、ゴールを守りつつ相手の焦りを誘い、再度カウンターを狙う。1点のリードをうまく生かせる展開が待っているはずだった。しかし、現実はそのプランとは程遠いものだった。
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