熱量の低い最終戦/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第34節 サガン鳥栖戦
すべての試合で勝利を目指す。それは、鹿島アントラーズである以上は避けられない使命である。どんな状況でも勝利のために最善を尽くしてきた膨大な積み重ねが、暗中模索のなかでも勝利への突破口を照らし出し、諦めの悪い戦いぶりが20冠というタイトルまで栄光を積み上げた。
それが難しいのはわかる。いつ、いかなるときでも同じように戦える訳ではなく、現実的には選手のコンディション、試合の重要性、対戦相手の意気込み、それらによって大きく左右される。勝てるときもあれば勝てないときもあるのが勝負ごと。いつでも結果を得られる訳ではない。
ただし、そのエクスキューズが通用するのは全力を尽くしたときに限る。サガン鳥栖戦、すべてを出し切る戦いができたのかと言われたとき、首を縦に振るのはなかなか難しいのではないか。引き分けでも御の字である鳥栖の姿勢に引きずられ、90分、煮え切らない戦いで18年のリーグ戦は幕を閉じた。
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