「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

FW19山口一真「観客を呼んでこそプロだと思うんで」/【プレイヤーズファイル】

 若者が大きな夢を抱いたとき、その夢や希望が大きければ大きいほど”分別のある大人”は、それをたしなめたりあざ笑いたくなるものだ。無知から来る大言壮語と感じ、足下を見ろと言いたくなるのは自分の経験則で語ることしかできないからだということに気がつかずに。

 もしかしたら、分をわきまえなければならないのは彼らではなく自分なのかもしれない。彼らが持っているのは無限の可能性だ。どこまで行けるのかやってみないとわからない。

 山口一真の魅力は、一言で言えばどこに飛んでいくかわからないところだろうか。

「一発目は絶対に仕掛けようと思ってて、相手をぶっちぎろうと思ったんですけど、うまくスピードにのれず、止められちゃったんで、もう少しスピードにのらないとダメですね」

 AFCチャンピオンズリーグプレーオフ、ニューカッスル・ジェッツ戦で途中出場した山口は、最初のプレーで突破を仕掛けたが、ペナルティエリア内でタックルを浴びてゴールに迫ることができなかった。

 しかし、もう一度同じようなチャンスをつくると今度はアシストをしっかりアシストを決めた。そこには前半からベンチで見続けていた安部裕葵のプレーが役に立っていた。

 

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