2点のリードが突きつけた戦局の変化/【レビュー】AFCチャンピオンズリーグ2019 山東魯能戦
2点のリードを奪っただけに、勝点3を持って帰ることができればグループステージ突破に向けて大きな前進となった。ジョホールと慶南が引き分けたことを考えればなおさら惜しいことをしたように感じる。しかし、欧州に目をやるとUEFAチャンピオンズリーグという大舞台で堅守を誇るアトレティコ・マドリードからクリスティアーノ・ロナウドがハットトリックを決めてしまうのだ。個の能力に優れた相手を抑えることは世界を見まわしても難しい。ペッレは本物の選手だった。彼を抑えきれなかったチョン・スンヒョンを責めることはできない。
テレビの画面からどれくらい伝わったかわからないが、済南オリンピックスポーツセンターのピッチは、完全に“山東魯能仕様”だった。グラウンダーのパスを出すとボールは不規則に弾む。コロコロ転がる場所はほとんどなく、変な跳ね方をする場所もあった。そこに190cmを越える巨漢選手がプレッシャーをかけてくるのだ。そこまで猛烈なプレスでなくとも、不規則なバウンドをするボールを見つつ大きな選手が視野に入ってくるのは嫌な感じだっただろう。
とはいえ、勝てる状況まで持ち込んだ試合で勝てなかったのは事実。なぜ、2失点してしまったのだろうか?選手に聞くと、うまく行きすぎたことが逆に試合を難しくしたようだった。
(残り 1527文字/全文: 2113文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ