スコア以上の完勝。広島を追い込む1-0/【レビュー】AFCチャンピオンズリーグ2019ラウンド16 サンフレッチェ広島戦
1-0という最小得点差での勝点3に諸手を挙げて喜ぶことは難しい。確かに、相手にアウェーゴールを与えない戦いはできたが、奪ったゴールも1点では大きなリードとは言い難い。2-0や3-0ならもう少し大きな喜びがあったかもしれないが、2ndレグでひっくり返されてもおかしくない差と言えるだろう。試合内容的にも相手のミスも多かったがこちらもミスが多く、AFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16の戦いにしてはテンションが上がりきらなかった。そうした意味でも”不完全燃焼”感は否めない。
しかし、徹底した守備を90分間持続させ、相手にチャンスらしいチャンスを与えなかった戦いぶりは、広島に強烈なイメージを植え付けたことだろう。
試合前日の会見で城福浩監督は次のように述べていた。
「もちろん、鹿島さんは伝統的に勝負強いチームですし、内容的に自分たちがやれている感を出せている時間が長くても試合が終わってみれば負けているというような、それくらい勝利をたぐりよせる力を持っているチームなので、特に自分たちが良い状態で保てている時間に一つの隙を見せることが致命傷になるので、そこは緊張感をもって90分を戦いたいと思います」
果たして、試合は広島の時間帯に奪ったゴールが決勝点になったのである。
(残り 3915文字/全文: 4493文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ