スカウティングミスによる敗戦?/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第21節 湘南ベルマーレ戦
2試合連続で試合終盤に失点して合計で勝点5を落としてしまった。もし、それがいまの勝点に加算できていれば勝点43となり、FC東京に2差に迫ることができた。タラレバは禁物だとは言え、なんとももったいないことを繰り返してしまった。
湘南戦の内容としては突きつけられるものが多かった。
確かに、中2日でコンディションは厳しく、動きが重いなかでも2点のビハインドを追いつく気迫はすばらしかったと言えるだろう。一方で、前半からビルドアップに苦しみ、2点を返せたのは相手が2得点して少し守りの意識が出たからだ。こちらが押し下げたというよりは、相手が下がってくれたから相手陣に押し込むことができただけであり、農道手金い試合展開を変えられたわけではない。立ち位置で上まわる、ということができなかったのは問題だろう。
大岩剛監督は「判断をすばやくする」ことで改善したいと話した。自分たちの立ち位置と相手の立ち位置から次に空くところを”判断”することも大事だが、予め(ある程度は)空く場所がわかっていないと次の判断を瞬時に下すことはできない。前節は守備において、その”予め”の部分が問われたが、今節は攻撃面でそのことが問われる結果となった。
ただ、これだけ暑いと用意したものを、用意したとおりに実行するだけでも難しい。頭をクリアにプレーできるなら、その%は限りなく100に近づくだろう。しかし、疲労困憊となり、走ることで精一杯となれば、試合状況に合わせて臨機応変にプレーを変えることはかなり高度な要求と言えるだろう。周到に用意したとしても、それが実行できるかどうかはわからない。
試合最終盤のセットプレーによる失点が敗戦のすべての理由ではないが、あのワンプレーで結果は大きく変わってしまった。相手が用意してくるセットプレーに注意が必要なのはわかっていたが、準備してきた守備の約束事は、疲れた選手を助けることができなかった。
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